学習使用回数の設定機能を紹介いたします。
本機能は、学習画像数が極端に少ない場合や、特定の欠陥のパターンが少ない時にデータを水増しする機能となっております。
領域検出、異常領域検出のみ使用することが出来ます。
最初に申し上げておきますが、本機能は基本的に使用しない方が望ましいです。
理由として、特定のデータを覚えすぎて、他のパターンを上手く覚えられなくなってしまうからです。
使うタイミングとしては、
初期検討時にデータが十分に揃わない状態で結果をださなければいけない時などに、
一時的にデータを増やして、学習をとりあえず動作させたい場合などになります。
隠しネジの例を用いて機能を紹介したいと思います。
隠しネジのサンプル数が十分にない場合の例
学習画像
青だけ1枚しかありません。
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弾力材検出用の領域検出を追加
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弾力材の部分をアノテーションして学習(赤:3,緑3,青1)
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テスト画像で推論を実行
青い部分の検出精度が少し低くなってしまいました
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弾力材水増し検出用の領域検出を追加
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青い画像を右クリックして学習使用回数の設定を押下
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回数を3に設定してOKを押下
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学習使用回数が画像サムネイルに反映されるのを確認してから学習の実行
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テスト画像で推論を実行
青い部分も検出することが出来ました。