本トピックでは領域検出タスクと形状抽出タスクにおける面積の求め方について説明します。
検出領域と面積情報の違いについて
領域検出タスクと形状抽出タスクの検出領域と面積情報の概要について
以下説明します
- 領域検出タスク
- 画素毎にスコア情報を持つ
- 一定閾値以上のスコアの領域を検出領域とする
- 検出領域の塊(Blob)毎に面積情報を持つ
- 形状抽出タスク
- 画像に対して輪郭線を抽出
- 輪郭の点情報を持つ
- 輪郭の閉じた領域内を面積情報として持つ
以上のように領域検出と形状抽出タスクでは検出領域と面積情報の持ち方が異なるため
同等の領域を検出した様に見えても実際の面積値が異なる現象が発生します。
具体例
具体例として下記のような10×10ピクセルの検出領域を考えます(1目盛り1ピクセル幅)
領域検出タスクの場合
面積値は幅10ピクセル×高さ10ピクセル=合計100ピクセルとなります
形状抽出タスクの場合
形状抽出タスクを利用した場合、まず輪郭情報は下図の赤枠となります。
(輪郭線は4隅の輪郭点と画素の中心を通る)
面積は輪郭線の内側領域のため下図の赤枠領域となります。
この場合面積は81ピクセルとなり、領域検出タスクより小さい異なる値となることが分かります。
形状抽出タスクのルールベースブロックの表記改善
以上、形状抽出タスクでは領域検出タスクとは面積の求め方が異なることから
MENOU-TE v1.29.103より形状抽出タスクのルールベースブロックの「面積」について、表記を「輪郭内面積」に変更しました。