当トピックでは、 「タスク別不良割合」チャートについて紹介します。
このチャートで何がわかるのか?
「タスク別不良割合」は、各検査タスクごとにどれだけの不良が発生しているかを可視化するチャートです。良品率と並べて表示することで、工程・タスク単位での品質の傾向を一目で把握できます。
こんなときに便利!
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検査精度の比較
画像では 「錠剤の色分類」のタスクで約55%が不良である一方、「全体が収まっているか」のタスクは96%の高良品率。
精度が十分か、基準が厳しすぎないかなど、見直しポイントがわかります。 -
撮影環境の再評価やモデル再学習の検討
「錠剤検出」のタスクで不良率が80%以上 → 照明条件やモデルの見直しが必要かも? -
他の課題にリソースを集中できる判断材料に
「全体が収まっているか」で高良品率 → この項目は安定稼働中
不良要因分析との違い
項目 | タスク別不良割合 | 不良要因分析 |
---|---|---|
主な用途 | タスクごとの品質把握・対策立案 | 不良の分類と優先度(パレート分析) |
チャート形式 | 積み上げ横棒グラフ(層別グラフ) | 棒グラフ+累積線(パレート図) |
視点 | 「どのタスクが不安定か?」 | 「どの異常原因が多いか?」 |
使い方
- 『チャートを追加』から、『タスク別不良割合』を選択します。
- 『不良タスクの定義』で、不良として集計したいタスクとタスク結果を選択します。
※選択されなかったタスク結果が、『良品』として集計されます。
- 『追加』を押下し、チャートを追加します。
以下のように、タスクごとに集計された『不良率』と『良品率』を表示します。
ツールチップでは、タスクごとの『不良率』『不良品数』『良品率』『良品数』『タスク検出数』を確認できます。
今後のアップデートにご期待ください!
現在MENOU-QCでは、検査結果に付加パラメータを紐づけられる新機能を開発中です!
この機能が実装されると、以下のような活用が可能になります。
- 不良要因分析チャートで、優先すべきタスクを特定(例:錠剤検出の異常が最多)
- 不良割合チャートで、作業者ごとの傾向を詳細に確認
→ 誰が・どの作業で・どの程度の不良を出しているかが一目瞭然に!
MENOU-QCは、より深い品質分析と現場の改善アクションを支援するため、これからも進化を続けます。
今後のアップデートをどうぞお楽しみに!