個数検出タスクの使い方

個数検出タスクとは

物体検出とトラッキングを使用して、搬送されてくる物体の累積個数をカウントすることを目的に作成したタスクです。

1枚の画像内の個数をカウントするだけであれば既存の領域検出タスクでも可能でしたが、複数個がランダムに流れてきて撮影フレーム内に映り続けるような場合に個数検出タスクが役立ちます。

使用方法(MENOU-TE)

プロジェクト作成

下図の位置から個数検出専用プロジェクトを作成します。

個数検出タスクは動画のように連続撮影しながら検査することを想定しているため、ほかのAIタスクと併用できないようになっています。

アノテーション

ペンやAIアノテーションツールを用いて検出対象を矩形で囲みます。

AIアノテーションツールはダブルクリックで即適用できるので、ご活用いただければと思います。

  • 下図の赤枠の位置にアノテーション個数と検出個数が表示されます。
  • 検査時にワークが映っていない画像が発生しうる場合は、検出なし画像も学習させることをお勧めします

検査項目

検査項目として、個数または累積個数を設定できます。

個数の場合は1画像の中の個数で判定し、累積個数の場合は全て足し合わせた個数で判定します。

解析設定

項目 内容
スコア閾値 設定値よりスコアが大きい領域を検出します。
(同値の領域を含みません)
NMS閾値 検出したバウンディングボックスの内、重複しているバウンディングボックスを削除するためのNMSという処理の閾値を設定します。
設定値が小さいと、重なりが小さいものまで削除対象になります。
面積下限閾値 面積の下限閾値を設定します。
この面積未満の領域は無視されます。
面積上限閾値 面積の上限閾値を設定します。
この面積より大きい領域は無視されます。

使用方法(MENOU-RN)

トラッキング設定

個数検出のランタイムを選択した場合、トラッキング設定が表示されます。

項目 内容
トラッキング 有効の場合、連続して画像に映っている物体を同一物であることを考慮して累積個数をカウントします。
無効の場合、画像1枚ごとに全て新しい物体であると考えて、全個数を累積個数に加算してカウントします。
X/Y方向速度指定 トラッキング時は物体の移動速度に基づいてフレーム間での物体の対応を予測します。
有効の場合、指定した速度で物体が移動しているという前提で予測します。
無効の場合、自動で移動速度を推定しますが、フレームレートが低い場合や物体の移動速度が速い場合ズレやすいので、速度を指定することをお勧めします。
累積個数の表示にマウスオーバーすると、平均移動速度が表示されます。表示された値を参考に速度を設定してください。
安定化トラッキング回数 誤検出した場合にカウントされないようにするための機能です。
設定した回数のフレームで連続して検出された物体のみを累計個数にカウントします。
例えば2回に設定した場合、2回連続で検出した時点で累積個数がカウントアップされます。
各種マージン 搬送物を撮影していると、端の方にはみ出した状態のワークが映り込む場合があります。その場合、映り具合によって検出の有無が微妙になるケースがあるのでマージンを設定して除外できるようになっています。
設定したピクセル数以上端から離れているワークが検出されます。

検査画像

トラッキングが有効の場合、物体の上に累積個数の番号が表示されます。

(クラス・タスク名を表示をONにすると表示されます)

マージンで除外されている場合や、安定化トラッキング回数に達していない物体は「-」が表示されます。

カウントリセット

累積個数にマウスオーバーすると、以下の2項目が表示されます。

項目 内容
カウントリセット 累積個数を0にリセットします。
トラッキング情報はリセットせず、カウント済みの物体を2重カウントしないようになっています。
トラッキング初期化 トラッキング位置を取得し直します。
何かの理由で検査が停止し、撮影位置に映るものが変わったあとに続きからカウントしたい場合に使用します。
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