ネットワークを利用したシステム構築の参考例。 ~ VPNおよびDDNS(ダイナミックDNS)による接続構成 ~

屋外などや装置を常設することが困難な環境でAI検査を実施したい場合、ネットワークを利用することによりAI検査システム構築を行うことができます。

下記に、ネットワーク構築の一例を紹介します。

VPN(仮想プライベートネットワーク)による接続

• VPN は、インターネット上での情報のやり取りを暗号化し、安全に通信するために使用される技術です。
• VPN は、インターネット上でユーザーが利用する端末と、VPN サーバーと呼ばれる別のコンピューターとの間に
仮想的なプライベートネットワークを作成します。
これにより、同一ネットワークに所属していない端末間であっても、あたかも同一ネットワークに所属している
かのように双方向の通信が可能となり、更に 端末とVPN サーバーの間の通信は暗号化されるため、第三者による
盗聴やデータの改竄を防ぐことができます。

DDNS(ダイナミックDNS)による接続

• VPN による接続は、データを暗号化する仕様上、通信を確立するためには複雑な手続きが必要であり、この仕様に対応した各種機器(ルーター等)が必要であり、また実際に接続する端末側でもそれぞれ設定が必要です。
DDNS の場合、上記設定が不要であり、比較的容易に接続が可能なため、接続端末が VPN に対応していない等のケースの接続方法として、DDNS による接続方式があります。

• DDNS とは IPアドレスが動的に割り当てられる環境下で、静的なドメイン名を使ってホスト名を識別するための仕組みです。
• 通常、インターネットサービスプロバイダー(ISP)は、インターネット接続要求を受けると、ユーザーに対し、動的なIPアドレスを割り当てます。
(ネットワーク間の通信には通信相手先の IP アドレスが必要です)
ただし、このIPアドレスは、時間とともに変更されることがあり、またどのような IP アドレスが指定されるかは ISP 側で自動で決定されるため、ユーザー側はどの IP が指定されるかを知る方法がありません。
• IPアドレスが変更されても、常に同じドメイン名(google.co.jp のような名前)でアクセスできるようにする技術が DDNS です。


DDNS サービス自体はユーザー接続認証・通信の暗号化を保証しないため、実運用時には別途認証・暗号化の仕組の構築が必要となります。

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