MENOU-RNアプリで接続可能なカメラデバイスとして
KEYENCEのVJシリーズを使用時に利用可能な「マルチキャプチャ機能」についてご紹介します。
マルチキャプチャ機能を使用することにより単一の画像でなく、複数画像(様々な方向で照明を当てた画像、前処理を加えた画像など)を使用した検査が可能になります。
機能の概要
- マルチキャプチャ機能を有効にした場合、事前にVJ Editorで設定した複数画像を1回の撮像で取得し検査を行います。
- マルチキャプチャ使用時に1度の検査で撮像可能な最大画像数は10枚です。撮像する画像数と同じ解析器ロード数が必要になります。
- シングルカメラモードのみ使用可能です。撮像した複数画像に対して同一のランタイムモデルで検査を実行します。
- 検査の判定結果については複数画像の検査結果を総合して1つの判定結果を出力します。
正常系、異常系の判定が混在する場合は異常系の判定が総合判定結果として優先的に反映されます。
VJ Editorでの撮像画像の設定について
VJシリーズのカメラでは1回の撮像で複数種類の画像を撮像が可能です。
使用する撮像モードによって使用可能な画像種類は異なります。
こちらはVJEditorでLumitraxモード使用時の撮像画像種別を選択している画面になります。
事前に検査に必要な画像種別を選択し帳票ファイルを保存しておく必要があります。
MENOU-RN マルチキャプチャ機能の設定切替について
まずMENOU-RN起動後のメイン画面左側の「撮像設定」にある歯車アイコンを選択します。
次にデバイス設定編集画面を開きます。
デバイス設定編集画面の上部にある「マルチキャプチャ」のチェックボックスをONにすると
検査モード時に複数画像を撮像した検査が可能になります。
MENOU-RN マルチキャプチャ機能 使用画面
下図はマルチキャプチャ機能ON時の検査画面例となります。
画面中央の結果表示画面の左側には撮像した各画像のサムネイル画像一覧を表示しています。
サムネイル一覧から選択した画像の結果を表示します。
また画像履歴は各画像種別名を接頭語としたファイル名として保存されます。