判定結果に空文字が表示される問題について

概要

こちらのリリースより「判定結果に空文字が表示される問題」を修正しました。
修正前は
分類タスク使用時の検査設定に空文字を設定している

下図のように判定結果に不要なカンマが表示される問題が発生していました。
本記事ではこちらの修正内容について説明します。


判定結果に不要なカンマが表示される事象について

具体的な事例をもとに現象が発生する設定について説明します。
画像に写っている錠剤を4つのクラス(茶、白、白S文字、白キズ)に分類するタスクを考えます。

茶 白

白S文字 白キズ


タスクコネクションは下図のような構成とし
錠剤の領域を検出した後にクラス分類を実行します。


このときにクラス分類の検査判定について各クラス毎に検査項目を追加します
個数が1つでもあれば「条件を満たす」とし、その場合の判定結果は「クラス名」
「条件を満たさない」場合の判定結果は「空文字」という設定をします。


この検査設定で「茶色」の錠剤画像を検査すると、カンマ続きの検査判定結果となってしまいます。


実際に検査判定がどのようなフローで行っているか整理すると

  1. 画像に対してクラス分類は「茶」として判定
  2. 検査項目1について判定。条件を満たすので判定結果に「茶色」を追加。
  3. 検査項目2について判定。条件を満たさないので判定結果に「」(空文字)を追加。カンマで接続するので「茶色, 」となる。
  4. 検査項目3について判定。条件を満たさないので判定結果に「」(空文字)を追加。カンマで接続するので「茶色, , 」となる。
  5. 検査項目4について判定。条件を満たさないので判定結果に「」(空文字)を追加。カンマで接続するので「茶色, , ,」となる。
  6. 最終的なタスクの判定結果として「茶色, , ,」となり、カンマ続きで表示されてしまう。

以上のことから検査項目に空文字に設定されている場合でも、カンマ続きの判定結果とならないように修正対応を行いました。
下図が修正後の判定結果表示例となります。

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