前処理設定の差分画像を使って印字欠損検査を行う例を紹介します。
印字の欠損を見つける場合、印字の欠損部分をアノテーションして教えるという方法がスタンダードですが、文字にいろいろな種類があり欠損場所も定義できない場合
教えないといけない枚数が膨大になってしまいます。
このようなケースでは
差分画像前処理を使うことで学習枚数を抑制することが可能なケースがあります。
差分画像前処理は、入力画像と 予め登録している画像との差分を取る機能になります。
※予め位置合わせしておく必要があります
※固定文字である必要があります
手順
①前処理設定から「差分処理」にチェックを入れる
②「差分画像を設定」ボタンからテンプレート登録画面を開く
➂テンプレートとしたい画像(正常画像)を複数選択してテンプレートを生成
上記手順の後、適用ボタンをボタンを押下すると差分前処理が適用されます。
あとは
差分部分(輝度が高い部分)を学習させることで、差分が大きい箇所を検出する学習を行う事が可能になります!
前処理をしない場合は、
学習の中で様々な「正常の文字の形状」および「欠損の特徴」を学習していく必要がありますが
差分前処理を行うことで
学習すれば良い特徴が「差分の大きい部分」という、簡単な問題に切り替えることができ学習枚数を大幅に削減することが可能になります!