外観検査におけるタクトタイムとは?

■外観検査の許容タクトタイムの考え方
外観検査の役割は、撮像後、OK/NG分岐点までにOK/NG判断をすることです。
なので、計算式はとても簡単です!
ズバリ…
外観検査の許容タクトタイム=サンプル撮影後、OK/NGの分岐点に行くまでの時間

■計算例
・10m/minで動くコンベア
・撮像装置から分岐点までの距離は2m
上記環境の製造ラインの場合、
検査の許容タクトタイムは、2÷10=0.2min=12secとなります。
つまり、「1個の外観検査が12秒で終われば良い」という結果になります。

■実際の外観検査の処理時間は?
MENOUの運用ツール「MENOU-RN」を最新のGPU搭載PCにインストールした場合、
2K解像度(1920×1080ピクセル)の画像1枚のAI解析をおよそ0.3秒で終えることができます。
余裕ですね。

■後続サンプルが撮像装置に来るまでに処理が終わってなくて良いのか?
外観検査の処理はPC内部で行われ、複数スレッドによる並列化が可能です。
なので、後続サンプルが撮像位置に来るまでに処理が終わっていなくても、問題になりません。
(厳密に言うと、PCスペックに依存しますがそれほど問題にはなりません。)

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