外部信号によりランタイムを切り替える方:PLC編

本稿では、PLCからの信号を受け取り、ランタイム(検査モデル)を切り替える方法を紹介します。

背景

ワークの種別が異なり、検査内容を切り替えたい場合があります。
そのような時に、PLCから生産情報に従い、ランタイム(検査モデル)を変更する事が出来ます。

設定方法

1.「設定変更」画面を開く

2.PLCを選択

「使用デバイス」として対象のPLCの種類を選択します。
画像では、OMRON社製 PLCを例に選択しています。
ホスト名(IPアドレス)やポートはPLC側の設定をご確認下さい。

3.「自動撮像/解析設定モード」の有効化

ランタイムの切り替え機能は、自動撮像/解析設定モードから設定出来ます。
先ずはこちらをONにして、機能を有効化します。

また切替を行う信号の「アドレス (WORD番地)」を指定します。
下記の例では、”CIO領域 1000番” に信号を割当ました。

以降の手順では、1000番の値が ”1" の時に使用するランタイム、”2" の時に使用するランタイムと使用する検査モデルを設定します。

4.詳細設定

「自動撮像/解析設定モード」横の「設定編集」を押下して、設定画面を開きます。

5.設定の追加

先ずは、1000番の値が ”1" の時にtabletランタイムを使用するように設定します。
下記から設定に必要な情報を入力します。

【入力項目】

・デバイスリスト :カメラを選択
・デバイス設定ファイルリスト:デバイスの設定ファイル(撮像設定から確認出来ます)
★ ・ランタイムファイルリスト :使用するランタイムを選択 (今回はtablet)
・解析器ロード数 :解析器の数(例:2)
★ ・IO機器からの受信値 :PLCからの入力値 (今回は1)
・表示名 :設定の名称

【設定例】

image

image

image

image

image

image

【追加】

最後に「新規追加」を押して、設定を追加します。

6.設定の追加と確認

先程と同様に、1000番の値が ”2" の時にQR-AIランタイムを使用する設定を追加します。
この時、全ての設定に対して、受信値が被らないようにします。

7.設定を有効化

設定変更を保存した後に、下記のボタンをONにします。
image

「いいね!」 6