自動撮像/解析設定切替機能は過去の2回のリリースを経て、DIOとPLC外部機器との対応が完了しています。今回のリリースでは「ランタイム事前読込機能」をリリースいたしました。
本記事でランタイム事前読込機能について説明いたします。
機能説明
自動撮像/解析設定切替機能が有効な場合に限り、本機能をご利用いただけます。
「ランタイム事前読込機能」は、事前に設定した多数の異なるランタイムを検査開始前にメモリにロードしておく機能です。
本機能を用いることで、検査中に異なるランタイム切替時にランタイムのロード時間が節約するメリットがあります。
自動撮像/解析設定切替機能についての説明は今回割愛します。下の記事にご参考ください。
設定手順
1. 自動撮像/解析設定切替設定
まずは、自動撮像/解析設定切替機能を有効にしていただくこと、そして自動撮像/解析設定切替の詳細設定を行います。
この部分に関しては、過去の記事に既に詳細に記載されていますので、ご使用の外部機器に応じて、その記事をご参考にしていただけます。
2. ランタイム事前読込モード有効にする
手順1の設定が終えると、MENOU-RNアプリのメイン画面の左側に「自動撮像/解析設定切替モード」のパネルが表示されます。
上記の二つ設定項目を「OFF」から「ON」にしてください。
Menou-RNアプリの実機動作画面
ランタイム事前読込モード有効時に、アプリ上方の検査モードが「ON」にするとランタイム事前読込が実施します。実際のデモ動作画面はこちらです。
Q&A
Q:ランタイム事前読込機能は単独で使用できますか。
A:できません。必ず「自動撮像/解析設定切替モード」有効の場合のみ使用可能です。
Q:切替のランタイムが数多くの場合、全部のランタイムが事前読できますか。
A:実際にお使いのPCのGPUメモリ容量とランタイム一個でGPUメモリの使用量に応じます。
一つランタイムが実際の GPU メモリの使用量はタスクの構成と解析対象画像の解像度に依存するため、実際にロードしてみて、使用量をご確認いただく必要があります。
Q:「自動撮像/解析設定切替」の切替パターンを事前設定した時に、同じランタイムが複数回設定された場合、設定した分で事前読込されますか。
A: 同じランタイムが複数回設定された場合は、解析ロード数が多くものだけ事前読み込みされ、共有することになります。
下記の図を一例としましては、切替パターンは4パターンを事前設定していますが、解析ロード数「4」の「設定1」ランタイムが事前読込されます。