ロット番号毎の歩留まり率を確認する
MENOU-RN の検査後、MENOU-QC 上でロット番号毎の歩留まり率を
確認したいというケースはありませんでしょうか。
MENOU-RN でアップロードする際、検査結果タグにロット番号を付与することで、
MENOU-QC で ロット番号毎の歩留まり率を確認することができます。
1. MENOU-RNの設定
まずは、MENOU-RN の検査時にロット番号を指定します。
① 手動で入力する手順
② PLCから入力したロット番号を紐づける手順
をそれぞれご紹介いたします。
① 手動で入力する手順
MENOU-RN の 画面左下にある 検査結果 DB 接続設定 > 検査結果タグ
に ロット番号 を入力します。これで検査結果にロット番号を紐づけることができます。
② PLCから入力したロット番号を紐づける手順
MENOU-RN の 画面左下にある [解析動作 設定編集] をクリック
自由入力の設定を追加します。
任意の名前(例:ロット番号)を付けて、設定を有効化後、変更します。
検査結果タグ で 半角の「@」を入力すると、登録済みのIO変数リストが出てきます。
先ほど登録したロット番号を選択すると、以下のような表示になります。
これで PLC内に格納されているロット番号を監視し、
自動的に検査結果タグに付与することができます。
2. MENOU-QCの設定
上記の設定で MENOU-RN からアップロード後、MENOU-QC上で
ロット番号毎の歩留まり率を確認していきましょう。
チャートを追加 > 検査結果サマリー を選択
今回は、MENOU-RN から 『TEST-1~TEST-4』のタグでアップロードしました。
以下のように、タグのプルダウンにアップロードした 検査結果タグ が表示されます。
まず、タグには『TEST-1』を指定します。
この指定によって、TEST-1の検査結果のみが検索対象となります。
また、不良の定義を『異常』と指定します。
この指定によって、『異常』の検査結果が『不良品』として計上されます。
(逆に言うと、『異常』以外の検査結果は全て『良品』として計上されます。)
後でわかりやすいように、チャートタイトルにロット番号も記載しておきましょう。
この状態で【適用】をクリックします。
以下のように TEST-1 タグの歩留まり率が表示されました。
同様に他のタグのチャートも作成すると、以下のような表示になります。
これでロット番号毎の歩留まり率を比較して確認することができます。
上記の例では、歩留まり率はあまりズレがないですが、
仮に、特定のロット番号の歩留まり率が低い場合、タスク別の歩留まり率が気になります。
そのような場合、チャートの設定からタスク別の歩留まり率を表示することができます。
以下の例では、『全体が収まっているか:異常』もしくは『裏のキズ:異常』がある場合、
その検査結果を『不良』と定義しています。
この状態で、タスク毎に表示 のチェックボックスを有効にすると、
以下のようにタスク別の歩留まり率を確認できます。
以上、ロット番号毎の歩留まり率を確認する手順となります。