学習中の操作を改善しました(ながラーニング)

MENOU-TE v1.36.807 にて学習中の操作性を大幅に改善しました!
本記事では改善ポイントを紹介します。

ながラーニング

学習が待ち時間にならないように、学習進行中に出来ることを増すことでアクティブな学習を実現する改善となります!
今回の改善で下記のようなことが可能となります!

  • 学習しながら学習状況(解析画像)の確認
  • 学習しながらアノテーションを更新、学習に反映

学習しながら学習状況(解析画像)の確認

従来の「解析画像」タブの機能を「学習グラフ」タブに統合し、学習グラフと解析画像を同時に確認できるように改善しました!

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使用方法は下記の通りです。

  • トレーニング画面の「解析画像」タブを廃止してトグルボタンを配置

  • 上記トグルボタンをONにすると画面が変化して学習グラフと並べて解析画像の確認可能に

解析画像を表示すると学習パラメータ・学習履歴などの領域は自動で隠れ、学習が終わると自動で元に戻ります。

リアルタイムに学習状況を確認できますので、学習が十分に進んだ場合は □ ボタンで中断、うまく進んでいない画像があった場合はアノテーションの更新など素早く判断できます!

学習しながらアノテーションを更新、学習に反映

学習が上手く進んでいない画像を見つけた場合、学習を中断せずに学習データに追加できるように改善しました!

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使用方法は下記の通りです。

  • 上手く学習できていない画像を発見!
  • アノテーションタブに移動

  • アノテーション実施
  • 「現在の学習に反映」をクリック

  • 新しい学習データを追加して学習可能!

学習データ追加後の学習グラフについて

データセットを更新すると画像枚数が変化するため Loss(正しいデータとの差)の考え方も変わります。
一時的に Loss は大きくなりますが、正常な動作です。

このため、グラフ上は データセット更新前はグレーでプロットデータセット更新後は緑色でプロットしています。

その他

以上の改善は「分類」「領域検出」「異常領域検出(v2)」「テキスト検出」の各AIタスクに適用しています。

従来は 学習中は待ち時間 となってしまっていたため、多くの画像をアノテーションして、長めに学習を行うことで学習が失敗に終わることを避けることが多かったと思います。

今回の改善で学習中に出来ることが増えましたので、少ない画像枚数から学習をスタート させ、学習状況を確認しながら、上手くいっていない画像をリアルタイムに学習に追加 する、という 能動的なアクション を取ることが可能となりました!

ぜひご活用ください!

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