カメラ初心者の方にカメラの基本構造とよく出る用語をご紹介します。※ここではミラーレスデジタルカメラを想定しています。
カメラの構造
「カメラは光を映すもの」ともいうように、カメラとは被写体の光をレンズを通して集め、画像に変換することができる装置です。
基本的な構造は上図のようになっています。
①レンズ:被写体からの光を集める役割を持つ
②絞り:レンズの有効径を調整する
③シャッター:その速さでレンズからの光をどれくらいの撮像素子に届けるかを調整する
④撮像素子:光を電気信号に変換し、デジタル画像を生成する
レンズの選び方
カメラには被写体や撮影シーンに応じてさまざまなレンズが存在します。「どのレンズを使おうか?」基本となる2つのポイントを押さえて検討しましょう。
POINT1 焦点距離
撮影できる範囲(画角)は、焦点距離で決まります。焦点距離の短いレンズは広い範囲を、焦点距離の長いレンズは狭い範囲を映します。
詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
POINT2 F値(絞り値)
F値とは絞り値とも呼ばれ、レンズから入る光の量を表したものです。F値が小さいと暗くなりボケが小さい、大きいと明るくなりボケが大きくなります。
ここではボケと表現していますが「被写界深度」のことを指します。被写界深度の計算についてこちらの記事も参考にしてください。
レンズのどこに書いてあるの?
レンズを選ぶ際、焦点距離とF値がポイントであるとご紹介しましたが、レンズのどこを見ればわかるのでしょうか。
レンズの縁の部分に焦点距離とF値が書いてあります。この場合は、焦点距離が24~105㎜、F値が4~7.1の間で調整できるレンズです。
なお、焦点距離を調整することができるレンズを「ズームレンズ」、ズーム機構がなく焦点距離が固定されたままのレンズを「単焦点レンズ」といいます。
ほかにもF値が固定のレンズもあり、被写体や撮りたいイメージに合わせて選びます。
撮影時の設定
写真撮影時に設定するポイントは主に3つあります。「ISO感度」「F値(絞り値)」「シャッタースピード」です。
光をコントロールして、イメージ通りの撮像ができるように調整していきます。
こちらの記事を参考にしてください。
最後に、デジタルカメラではレンズを通して集まった光は数値の配列として記録されるため、後に様々な演算を通して画像の見え方を調整することができます。このことを画像処理といいます。
画像処理については下記の記事もご覧ください。
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